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水俣病

コラム ~テイクイット・イージー~

調剤薬局の立ち上げの仕事で熊本県の水俣市に通った時期がある。いつも店舗開発から言われ、相手方の病院に研修に入る役割であった。そのおかげで全国の温泉♨️美味しい物や土地の人々に出会い刺激的な数年間を過ごせた。
昭和30年代から水俣病の猫が暴れる様子や汚れた海をテレビで見ていたので知ってはいたが、実際に行くのはもちろん初めて、水俣病も自分の中ではすでに過去形であった。
初日、院長先生に挨拶に行ったところ、いきなり水俣病の歴史を細かく説明され、現実とは縁遠い生活をしてきた事に驚いた!
親戚にスモン病のおばあさんを介護していた叔母がいたのだが、水俣病に関してはまったく頭になかった。
夜、ホテルに帰りテレビをつけると、また水俣病のドキュメンタリーが映し出され、さらにショック!高度成長の負の遺産、まだまだ続く長い道なのだ。ちなみにその当時の処方は、いわゆる神経痛に使う薬で根本的治療には程遠い
物であったが、垂れ流しの水銀に科学は処理法まで考えなかったということか‼️