赤羽に新設された東洋大学前の道路脇に咲いていました。生薬名はジュウヤクと言います。一般名は、「どくだみ」であり、日本、中国、ヒマラヤ、ジャワなど東アジア地域に広く分布し、日本では本州、四国、九州の低地に自生します。6月の梅雨の頃に白い花を咲かせます。全株にどくだみ特有の臭いがあり、繁殖力が強い地下茎は長く伸びて分岐し、一度根づいたら、なかなか除草できないしぶとい草である事から『シブト草』とも呼ばれます。
「どくだみ」は、日本の薬草の中でもっともポピュラーで効果がある薬草と言えるでしょう。江戸時代の書物である「大和本草」や「和漢三才図絵」に「どくだみ」についての記載があるところからも、古くからその薬効が認められ、利用されてきたかがわかると思います。そのうえ、どくだみは日本各地に自生し、身近で手に入れやすいこともよく利用されてきた理由のひとつでしょう。
ちなみに、どくだみの名の由来ですが、「どくだみ」とは俗称で、本来「シブキ」というのが正式な名称です。俗称の「どくだみ」は毒を抑えるという意味の「毒矯み」からきているという説もあります。
また、多くの効能があるため「十の薬=ジュウヤク」と呼ばれています。 どくだみ茶、どくだみ酒として服用するだけでなく、外用としてもよく使われます。また、ヨモギやカモミールと混ぜてお茶パックに入れれば立派な薬用入浴剤になります。香りも色も自然そのものであり、保温効果、保湿効果、消炎効果、排膿効果、リラックス効果などなど、一度お試しになるともう病みつきです!
この写真は、道路脇の塀のコンクリの隙間から咲いていました。すごい生命力ですね。