桂枝茯苓丸加薏苡仁は、駆瘀血剤である桂枝茯苓丸に薏苡仁を加味したもので、利湿、排膿、健脾作用を強めた漢方処方です。
主に瘀血による婦人病(子宮筋腫、子宮内膜症、生理痛、不正出血等)に用いられますが、肌荒れにも良いとされ、肝斑(シミ)やニキビ、いぼ取りの効果も期待されます。薏苡仁はハトムギの皮を除いた種で、水分バランスを整える作用があり、ビタミンB群が多く含まれています。ビタミンBは肌から余分に出てしまう皮脂の分泌をコントロールして皮膚の再生や成長・維持という重要な働きをしています。
構成生薬
構成生薬 | 効 能 | 性 味 | 薬 対 |
桂 皮 | 発汗解表、止痛 | 辛、温 | 桃 仁 |
芍 薬 | 補血、止痛 | 酸・苦、微寒 | ― |
桃 仁 | 活血袪瘀 排膿、潤腸 | 苦・甘、平 | 牡 丹 皮 |
茯 苓 | 利水滲湿、健脾和中 寧心安神 | 甘、平 | ― |
牡 丹 皮 | 清熱涼血、活血化瘀 清肝火 | 苦・辛、微寒 | 桃 仁 |
薏 苡 仁 | 利水滲湿、清熱 排膿、健脾止瀉 | 甘・淡、微寒 | ― |
効能・効果(薬局製剤 漢方212方の使い方)
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭痛、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれ