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今月の漢方(処方-4) 桂枝茯苓丸加薏苡仁

今月の漢方

桂枝茯苓(けいしぶくりょう)丸加(がんか)薏苡(よくい)(にん)は、駆瘀血剤である桂枝茯苓丸薏苡(よくい)(にん)を加味したもので、利湿、排膿、健脾作用を強めた漢方処方です。

主に瘀血による婦人病(子宮筋腫、子宮内膜症、生理痛、不正出血等)に用いられますが、肌荒れにも良いとされ、肝斑(シミ)やニキビ、いぼ取りの効果も期待されます。薏苡(よくい)(にん)はハトムギの皮を除いた種で、水分バランスを整える作用があり、ビタミンB群が多く含まれています。ビタミンBは肌から余分に出てしまう皮脂の分泌をコントロールして皮膚の再生や成長・維持という重要な働きをしています。

構成生薬

 構成生薬効  能性  味薬 対
 桂  皮発汗解表、止痛辛、温 桃 仁 
 芍  薬補血、止痛酸・苦、微寒  ―
 桃  仁活血袪瘀 排膿、潤腸苦・甘、平牡 丹 皮
 茯  苓利水滲湿、健脾和中 寧心安神甘、平    ―
 牡 丹 皮清熱涼血、活血化瘀 清肝火苦・辛、微寒  桃 仁
 薏 苡 仁利水滲湿、清熱 排膿、健脾止瀉甘・淡、微寒  ―

効能・効果(薬局製剤 漢方212方の使い方)

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭痛、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれ