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今月の漢方 ピンクリボン月間 2022.10月

スタッフブログ

10月はピンクリボン月間(乳がんの早期発見、早期治療の大切さを考える期間) です。

漢方薬の特徴は病気の治療だけではなく、病気になる前の症状改善や予防としても使えることです。次に婦人科系によく使われる漢方処方を2種類ご紹介します。

よく使われる漢方

加味逍遥散>=かみしょうようさん

構成生薬: 柴胡・芍薬・白朮・当帰・茯苓・山梔子・牡丹皮・甘草・生姜・薄荷

 ※山梔子は、くちなしの成熟果実で解熱、鎮静などの働きがある。薄荷は、ハッカの全草で消炎、鎮痛、健胃などの働きがある。

効能効果:体質虚弱な婦人で、肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘傾向のある次の症状:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症

補足:氣の流れを良くする漢方薬です。生理前の胸の張りが強く、仕事や親の介護など忙しくストレスもかかる方、それによって消化器系の不調も出やすい方におススメです。

桂枝茯苓湯>=けいしぶくりょうとう

構成生薬:桂皮・芍薬・桃仁・茯苓・牡丹皮

 ※桂枝は、クスノキ科の若枝=シナモン、樹皮は桂皮である。

効能効果:のぼせ症で、血色よく、頭痛、肩こり、めまい、下腹部痛、足腰の冷えあるいはうっ血などを伴うもの:月経不順、月経困難症、打撲傷、更年期障害

補足:血流を良くする漢方薬です。アザや傷跡が残りやすく、頭痛生理痛がある方、経血に塊があったり、しこりが出来やすい方におススメです。