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今月の漢方 2024.3月 めまい、ふらつき、起立性調節障害 

今月の漢方

気温の上昇とともに風が強くなるこの時期は、人体にもその影響が出やすくなります。

風は舞い上がる性質があるため、身体の上部に症状が出やすく、風は吹いたり止んだりと変化が大きいため、症状も出たり消えたりといった特徴があります。また風はものを揺り動かす性質があるため、身体の震えや痙攣、めまいなども引き起こしやすい時期と言えます。

自然界の原理原則を理解し、生命力を養うことで、大きくバランスを崩すことなく快適にお過ごしください。

苓桂朮甘湯

<苓桂朮甘湯>=りょうけいじゅつかんとう

構成生薬: 茯苓(ぶくりょう) 桂皮(けいひ) 白朮(びゃくじゅつ) 甘草(かんぞう)

起立性、運動性のめまいで、頭を動かすと悪化するのが特徴

立ちくらみ、頭重、胃内停水感などがあるもの

効能効果: 心悸亢進症、めまい、胃下垂、胃アトニー

半夏白朮天麻湯

<半夏白朮天麻湯>=はんげじゃくじゅつてんまとう

構成生薬: 半夏(はんげ) 白朮(びゃくじゅつ) 陳皮(ちんぴ) 茯苓(ぶくりょう) 天麻(てんま) 黄耆(おうぎ) 人参(にんじん) 沢瀉(たくしゃ) 黄柏(おうばく) 生姜(しょうきょう) 乾姜(かんきょう) 麦芽(ばくが)

吐き気を伴う頭痛は眉間のあたりから前額から頭頂にかけて痛み、少し首を動かしてもひどくなるめまい、体が宙に浮いているように感じる方に使う

効能効果: 胃腸虚弱で下肢が冷え、めまい、頭痛などがあるもの