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今月の漢方 2024.2月 花粉症

今月の漢方

暦では2/4は立春

近年は温暖化の影響を受け、草木の芽吹き、花の開花も年々早くなっています。

自然界の動植物はその時々の気温や日照時間を感知し、それに沿って生きていますが、私たち人間はどうでしょうか?

便利さを求め、あまりにも自然の原理原則を無視して生活するあまり、本来生まれながらに備えていた様々な機能が十分に発揮されず、自律神経系・ホルモン系・代謝系のバランスが乱れやすく、乱れたままになる方が多いです。乱れた状態が続くと不快な症状となって現れます。

花粉や黄砂、気温や気圧の差に体が過剰反応を起こして、不快な症状に悩まされることがないよう、生活養生はもちろんのこと、漢方や整体の力添えで対策をしておきましょう。

2023年2月の記事も参考にしてください。

小青竜湯

<小青竜湯>=しょうせいりゅうとう

構成生薬: 麻黄(マオウ) 甘草(カンゾウ) 桂皮(ケイヒ) 芍薬(シャクヤク) 半夏(ハンゲ) 五味子(ゴミシ) 細辛(サイシン) 乾姜(カンキョウ)

水毒を去る麻黄、半夏、細辛、五味子が入っており、水毒症状(胃内停水、浮腫、尿利減少、めまいなど)を持っていた人が、咳やうすい痰、鼻水が止まらないといった症状が出ている時に用いる。結膜炎や花粉症で目が充血し、涙があふれる症状にも良い。

効能効果: 気管支炎、気管支喘息、鼻水、薄い水のような痰を伴う咳、鼻炎

柴胡清肝湯

<柴胡清肝湯>=さいこせいかんとう

構成生薬: 柴胡(サイコ) 黄ゴン(オウゴン) 黄柏(オウバク) 黄連(オウレン) カ楼根(カロコン) 甘草(カンゾウ) 桔梗(キキョウ) 山梔子(サンシシ) 地黄(ジオウ) 芍薬(シャクヤク) 川きゅう(センキュウ) 当帰(トウキ) 薄荷(ハッカ) 連翹(レンギョウ)  牛蒡子(ゴボウシ)

血を補う四物湯と熱をさます黄連解毒湯に、咽喉の膿を出す桔梗、痰を滑らかにするカロ根、風熱散ずる薄荷、肺を潤す牛蒡子が含まれており、花粉飛散時期に出やすい、目や喉の痒み、赤み、耳垂れにもよく使われる。

効能効果: かんの強い傾向のある小児の次の諸症:神経症、慢性扁桃腺炎、湿疹