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2024年4月・5月・6月のデュ・アン太極拳クラブ

スタッフブログ

デュ・アン太極拳クラブの皆様

ウェブページをご覧の皆様


 2024年4月から6月の練習について、ご連絡申し上げます。

水曜日の練習は4月は3、10、17、24日の4回、5月は1、8、15、22、29の5回、6月は5、12、19、26の4回を予定しております。会場はいずれの日も赤羽文化センターを使用します(時間は9:30-11:15)。

 新型コロナ感染予防につきまして、日常生活でのマナーは緩和される方向になってきていますが、施設内では引き続き必要な事項を守りながら注意して参りましょう。現時点では、教室でのマスク着用は各自の自由判断となっております。お互いに適度な距離をとれるようにし、換気扇を回すなど、換気に注意して練習を行いたいと思います。引き続き、施設利用に関して以下のようなルールがありますので遵守の上ご参加くださるようお願い致します。また、変更があるときは教室にてお伝え致します。

①ご自宅で検温の上お越しください(37.5℃以上の発熱、体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください)
②室外および共用部にて、マスクを外しての大きな声での会話を控えること
③こまめな手洗い、アルコール等による手指の消毒等々詳細はまた教室にて確認していきます。

 床に座っての柔軟体操が心配なかたはバスタオル等の敷物をお持ちください。施設利用に関して変更等が生じた場合は次回メールでも皆様にご連絡致します。
そのほか、何か気がかりな点がありましたらお気軽にお尋ねください。

 *** すべての人が勝者になる経済のしくみ *** 

今回のタイトルはマルグリット・ケネディ氏の2012年の著作の副題の一部の試訳になります。原題は“Occupy Money: Creating an economy where everybody wins”、マネーを生活者、市民の手に取り戻し、極端な格差を是正していくために書かれています。

 日本政府の2024年度予算は参議院本会議で3月28日に可決され、成立しました。一般会計112兆5717億円と過去2番目の予算規模。

 予算委員会での議論の大半が与党の裏金疑惑の追及に費やされる一方で、能登半島地震の被災地域への支援の拡充を必死に訴え続けてきた稀少な国会議員たちの尽力もあって、予備費は5000億円から1兆円にアップしたようです。

 しかし、こうした国家予算成立の裏側に一体どれだけの不透明なお金が法の網の目をかいくぐって動いているのでしょうか・・。

 「政治資金オンブズマン」という市民ネットワークをつくり、憲法学者の立場から議員や政治団体のお金に関わる不正を過去100件以上、告発してきた上脇博之(かみわきひろし)氏が今回、政治団体の裏金作りの実態を白日のもとにさらし、一般市民にも理解できる形で明らかにした功績は大きいと感じます。

 しかしながら国民ひとりひとりが自分の支払ったり、預けたりしたお金の行方でさえ、クリアに把握することは非常に難しいのが現代社会の状況です。毎月納める年金も、果たしてその後、誰がどのような事業に対して投資し、運用していくのか、決して十分な透明性が確保されているとは言えません。

もっと言うと、世界規模での環境破壊、人権侵害を引き起こすODAに流れ込んだり、米国の公共事業である「戦争」に使われている恐れさえあります。そうした市民の「モヤモヤ」に応えるべく、現代は環境保全、福祉事業や市民事業への融資に特化した、ソーシャル・バンクも国内外に設立されています。そうした団体の定款に実際に目を通してみると実に清々しい内容です。

 こうした市民サイドの動きが様々な形での「搾取」に目を光らせていくことで、多くの人が現在のお金、通貨の本質的な問題に気づく契機になっていくものと希望を持っています。

 関係なさそうで、大いに関係しているのですが、漢方や東洋医学、あるいは太極拳の練習では気血のめぐりを良くすることは健康維持に不可欠であると捉えています。「気血のめぐり」の物質的な側面を支えているのが血液や血流ということになります。

 血液(血液細胞)はある特定の部位、つまり骨髄で生み出され、体の中を循環しながら体の隅々に養分を供給し、最後には古くなって消えてなくなります。その一方で、お金は経済活動を通じて社会全体にめぐり、社会を動かすものとして「血流」に例えられることがあるものの、私たちが日常的に使用している通貨、「円」や「ドル」などは「古くなって消えてなくなる」と想定されていない点において血液とは決定的に異なります。そうした現代のお金の特殊な性質が利息を発生させ、社会の滞りとなって搾取や格差につながっています。

 先人たちはそのことを指摘してくれています。「すべてはシルビオ・ゲゼルから始まったのです・・彼は『お金は老化できるようにすべし』、『しくみとして、お金が経済活動のプロセスで最終的には消えてなくなるようにするべきなのだ』と唱えたのです」(「 」内はミヒャエル・エンデの発言より)

そろそろまとめに入ります。冒頭のマルグリット・ケネディが目指す敗者を生まない世界とはどんな世界でしょうか?少なくとも、ありとあらゆる「依存症」というトラップにかかってしまう人が激的に減ることは容易に予測されます。なぜなら、依存症へと消費者を導きながら不当に搾取することで巨利をむさぼる企業や組織が倫理的に存在し得ないか、またはそうした搾取が意味を成さない世界だからです。

 すべての人が勝者になる世界、それは通貨に関する小さなルールの変更によって可能になる、ということのようなのです・・。

楠の枝の新芽

太極拳の練習で気血をめぐらせ、まだ見ぬ新しい世界に想像力もめぐらせ、楽しみながら練習をして夏に向けて気持ちも身体も整えて参りましょう。

(^-^) デュ・アン太極拳クラブ 青山明子