HOME
MENU
アクセス

2024年1月・2月・3月のデュ・アン太極拳クラブ

スタッフブログ

デュ・アン太極拳クラブの皆様

ウェブページをご覧の皆様


2024年1月から3月の練習について、ご連絡申し上げます。

 水曜日の練習は1月は10、17、24、31日の4回、2月は7、14、21、28の4回、3月は6、13、20、27の4回を予定しております。会場はいずれの日も赤羽文化センターを使用します(時間は9:30-11:15)。

 新型コロナ感染予防につきまして、日常生活でのマナーは緩和される方向になってきていますが、施設内では引き続き必要な事項を守りながら注意して参りましょう。現時点では、教室でのマスク着用は各自の自由判断となっております。お互いに適度な距離をとれるようにし、換気扇を回すなど、換気に注意して練習を行いたいと思います。引き続き、施設利用に関して以下のようなルールがありますので遵守の上ご参加くださるようお願い致します。また、変更があるときは教室にてお伝え致します。

①ご自宅で検温の上お越しください(37.5℃以上の発熱、体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください)
②室外および共用部にて、マスクを外しての大きな声での会話を控えること
③こまめな手洗い、アルコール等による手指の消毒等々詳細はまた教室にて確認していきます。

 床に座っての柔軟体操が心配なかたはバスタオル等の敷物をお持ちください。施設利用に関して変更等が生じた場合は次回メールでも皆様にご連絡致します。
そのほか、何か気がかりな点がありましたらお気軽にお尋ねください。

  *** 私たちヒトは光合成できない *** 

光合成する水菜さん

 観測史上最も暑かった2023年夏を乗り越えて迎えた2024年、家族揃って新年を迎えられたと安堵しながら、元日は親族宅で昼食にご馳走を振舞っていただきました。

 午後に我が家の中学生の数学の宿題を一緒に解き、夕方が近づいてきてお台所でおばあちゃんが夕飯の支度を始めて少し経ったとき、不気味にユラユラと建物が揺れ始めました。しかもなかなか収まらない。

 我が家と違って、親族宅にはテレビが置いてあります。つけるとすでに能登地方や日本海沿岸部の津波警報、注意報が他のすべての番組放送を中止して伝えられていて、「すぐに逃げてください!!」という女性アナウンサーの緊張した声が放送され続けていました。

 最初の頃は震度6強と伝えられていましたが、のちに最大震度は7に。津波警報、注意報があまりに広範囲にわたっていて、目を疑うほどでした。

 国土交通省の定点観測用カメラの沿岸地域の映像をよく見ていると次第に海や波の様子が変化してきているのが分かり、日本海側は津波が到達するまでの時間が太平洋側と比べて非常に短い傾向であるという解説と一致していました。

 元日の能登半島地震から半月が経過した今も、被災地では想像を絶する過酷な生活と救援活動が続いています。惜しみない、適切な支援が短期的にも、中長期的にも届けられるように私たちも常に関心を持ち続けることが大切であることは言うまでありません。

 天災は必ずやってくる。日本列島に暮らす私たちは嫌というほど、地震、津波、土砂災害、水害の猛威をみせつけられてきているはずです。日本列島の歴史は災害の歴史でもあります。治水、治山、さまざまな土木技術は天災を乗り越えていく過程で培われたものであるはずです。

 現在は日本だけでなく、全世界的に気候変動による干ばつ、洪水、異常気象等が観測され、海面の水位上昇により故郷を追われる人々が数多く存在していることも日々報道されています。十分に情報を得られている大人には現状を直視し、若い人たち、子どもたちにより安全でマトモな生活環境、社会インフラを残すための努力をしていく倫理的義務があると私は思います。

 2023年10月18日、国連事務総長アントニオ・グテーレス氏は自身のスピーチの中で次のように述べました。

“It is time to make the global financial architecture truly global.”

「今こそ、グローバルな金融の仕組みを真にグローバルなものにするときなのです」

グテーレス氏は何を言おうとしているのか。

債務に押し潰され、市民生活を豊かにするためのインフラ整備が遅々として進まない地域や国々の経済と統治能力が崩壊していくのを債権国が傍観し、果てには意のままに搾取を繰り返すことはもうやめにしようではないか、という主旨でありました。

 SDGsの17のゴールの中でも、これまでほとんど語られることのなかった金融の仕組みに光が当てられたこと自体が大きな驚きでした。しかし実は、“No Poverty”=「貧困をなくそう」を筆頭に、17のすべてのゴールは根っこのところで金融・お金の仕組みと深く結びついているのです。

 これまではヒトがお金に振り回される時代が長いこと続いていました。コントロールの効いた金融・お金の仕組みに転換することが人類に明るい未来をもたらすことは、2度の大戦を通じて得られた知見からも明らかになっています。ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデは次のように語ります。

「人間が引き起こす出来事、・・その出来事は、私たちの子孫がこの惑星上で暮らして行くことを難しくすると思います。彼らは私たちを呪うでしょう。そしてそれはもっともなことなのです・・どれか一つの問題を取り上げようとすると、他の問題も浮上して、すべての問題を同時に解決できないので困るのですが、実はそれをしなければならないのです。落城のときと同じで、どの城壁の窓から外を見ても、そこには包囲軍がすでに迫っているのです。お金は人間が作ったものです。変えることができるはずです」

 天災は必ずやってくる。また実はヒトにとって「天災」であっても生態系全体にとっては営みの一部である場合もあるのです。ヒトがなすべきことは十分に備え、いざというときのために不要な戦災、人災、飢えや貧困、差別を極力排していくことです。そんな社会に大きく方向転換できる可能性はあります。関心を持ち続けること、生活の中で行動を起こすことは自分にもできる、と実感しています。

 そして何と言っても私たちヒトは光合成ができません。したがって他の生き物から栄養をいただくしか生きていく方法がないのです。海の生態系、陸の生態系について学び、大切にしていくことが自分たち自身の生命の営みを支えることに直結しています。

動物と植物の細胞

太極拳の練習がヒトとして生きることに少しでも喜びをもたらしてくれるものになれば、と願いつつ2024年も地道にコツコツ楽しんで参りたいと思います。 (^-^)

デュ・アン太極拳クラブ 青山明子