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今月の漢方  2022.11月 咳、痰、風邪

今月の漢方

 空気の乾燥がより一層強くなる時期、自然界と同じく皮膚や喉も乾燥しがちになります。生活習慣の乱れやストレスから自然治癒力が低下すると、ウイルスは鼻や喉の粘膜で留まらず、体内に入り込み増殖する。

 日頃から自然治癒力を養い、症状が現れた時には早めに正しい対策をしましょう。流行の感染症にかからないよう、またかかっても長引かないように力添えする漢方もあります、ご相談ください。

よく使われる漢方

<麦門冬湯>=ばくもんどうとう

構成生薬: 麦門冬・半夏・粳米・人参・大棗・甘草

 ※麦門冬:庭の下草としても植栽されるジャノヒゲの塊状根を乾燥したもの、のどを潤し痰を出しやすくする働きがあります。

効能効果: 痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支喘息

補足: 空咳や刺激でむせる、気管支喘息で顔を赤くして咳き込む方に、妊娠咳で咳をすると小便がもれるものにも使う。

<柴胡桂枝湯>=さいこけいしとう

構成生薬: 柴胡・桂皮・黄ごん・半夏・芍薬・人参・甘草・生姜・大棗

 ※小柴胡湯と桂枝湯を合方したもの、

 芍薬:血をめぐらし、鎮静、鎮痛、鎮痙作用がある

 生姜:身体を温め、健胃鎮嘔作用を有する

効能効果: 腹痛を伴う胃腸炎 微熱・寒気・頭痛・吐き気などのある感冒、かぜの後期の症状

補足: かぜをひき易い人が長服すると、ひかなくなると言われている。

食べ物と漢方

上記のように、普段目にする植物や食材が漢方処方の薬味となっていることがお分かりですね。蓮根、柿にも肺を潤し、咳を止める働きがあります。

 旬の食材には栄養素はもちろん、氣が詰まっています、一年中何でもある便利な世の中ですが、旬のものをいただくと身体も整います、まずは旬を知る事からはじめましょう。