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歌舞伎座二月 第二部

オーナーブログ

雪の中❄️母娘が震えて実家の門前にいる。開けてもらえずに嘆く盲目の母を小さい娘が気遣い、自分の着物を脱いで肩にかける。それだけでも涙が出てしかたない一幕は、袖萩祭文❣️源平合戦の後日談のひとつである。

事もあろうに仇と駆け落ちしたが案の定不幸になり実家を頼り帰ってきた娘を、気遣うも許せない老夫婦の気持ちも交え、親子孫の情愛が哀しくて美しい。戦国の女は武将の影で犠牲を強いられていたに違いなく、現代に生まれてホントに良かったと思う。(今でもたまに男尊女卑発言を聞く事もあるが😁)

二幕目は勘九郎勘太郎親子の連獅子だ。元気な子獅子が素晴らしい🦁全力少年を見るとつい涙が出てしまう‥年のせいだろうか⁉️
コロナで生活が変わり、家族の絆が深まった人も多いと思う。改めて家族愛、友情、思いやりなど聞き飽きていた言葉が心に響く。たまには照れずに、いつもありがとうと感謝を伝えてみよう😊

この二つのお芝居は、十七世勘三郎33回忌追善と銘打ち、孫ひ孫を中心に縁のある役者さんばかりが出演している。その旗の下、ひとつにまとまったチームのパワーが素晴らしく、いつもの芝居を何倍も力強くさせていた❣️それを感じとったファンもさらに元気になり、意気揚々と帰途に着いた👍