新年度となりました。
ここ数年は桜の開花が早まっていましたが、今年の入社式、入学式では、桜と一緒に写真におさめられそうですね。
新年度と同時に、生活環境が大きく変わる方、それ程変わらない方、周りの状況のみ変化がある方など様々です。
私たちの身体は、心の持ち方、食事、運動、休養、環境によって良くも悪くもなります。
生まれながらに、環境の変化にも耐えうる自然治癒力を備えていますが、この時期は心のバランスが乱れやすく、精神的なお悩みの相談が増える時期です。 代表的な処方をご紹介しますが、漢方薬はお客様のお悩み、体質、環境に合わせてお選びしますので、気になる事がありましたらまずはご相談ください。
よく使われる漢方処方とその特徴
【怒 イライラ】
加味逍遥散:種々の不定愁訴が多く気分の変動が多いタイプ
柴胡加竜骨牡蛎湯:小児のひきつけ、大人のてんかんにも適応する
【喜 クヨクヨ】
柴胡桂枝乾姜湯:神経質で動悸や発汗異常がみられるタイプ
酸棗仁湯:心身が疲れ弱っている状態の不眠に効を奏する
【思 思い悩む】
加味帰脾湯:帰脾湯に柴胡と山梔子を加え、思い悩み過ぎるだけではなく、イライラするタイプにも
補中益気湯:悩み過ぎて消化器系の機能低下がみられる方に
【悲 クヨクヨ】
半夏厚朴湯:内向的で物事にこだわり、気分の停滞が咽頭部に出やすい方が適応
柴朴湯:効能に不安神経症とあり、気鬱、気滞からくる息苦しさ、咳にも効果あり
【怖 ビクビク】
八味地黄丸:冷え性で怖がり、同時におしょう水のトラブルが出やすい方に
海馬補腎丸:虚弱体質で生殖機能にお悩みがあるお客様にも使用される