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今月の漢方  2023.1月 八味地黄丸

今月の漢方

今年も、元気に、より自分らしく、実りある日々が送れますように。

東洋医学では、症状というのは、身体が正常な状態を取り戻そうとする時に出てくる反応であり、ありがたいものという考えがあります。楽になりたいが故に無理やり症状を抑え込んで身体の悪い癖を取り除かなければ繰り返し症状が現れるだけではなく、様々な病気につながってしまいます。

生活養生と漢方で身体のバランスを整え、年々健康度を増していきましょう。

八味地黄丸

<八味地黄丸>=はちみじおうがん

構成生薬: 地黄(ジオウ) 山茱萸(サンシュユ) 山薬(サンヤク) 沢瀉(タクシャ) 茯苓(ブクリョウ) 牡丹皮(ボタンピ) 桂皮(ケイヒ) 炮附子(ホウブシ)

 ※炮附子:附子を塩水に漬けた後、炮じたもの。温める力が強く、強心利尿の効あり、代謝機能の亢進をはかる。

 ※六味地黄丸(地黄・山茱萸・山薬・沢瀉・茯苓・牡丹皮)に桂皮と炮附子を加えた処方

効能効果:疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ

補足:夜中にお小水で何度も目が覚めてしまうのは睡眠の質を悪くし、翌日の体調にも影響が出やすくなります、歳だからと諦めず、年齢を重ねても生活に支障がないよう「腎」の機能を正常化させる漢方薬。

 漢方薬の役割は身体の機能の正常化なので、効能効果に「尿量減少」と「多尿」のように相反するものが含まれることが多々あるのも面白いですね。