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国立映画アーカイブ

オーナーブログ

東京駅から歩いて10分、国内唯一の映画専門機関である❣️

映画フィルムや関連資料の収集、保存、復元と、これらの研究をする場所だ。
日本人撮影の現存する最古の日本映画で、有名な歌舞伎の演目「紅葉狩」(1899年)を、九代目團十郎と五代目菊五郎出演の、最長版でデジタル復元した赤染色の作品が上映されると知り、さっそく行ってみた。まさに今月歌舞伎座は、ひさしぶりに団菊祭の真っ最中でグッドタイミングである👌

(ちなみに数年前に亡くなったのは十二代目團十郎、当代菊五郎は七代目である)

専門家による楽しい実況解説と共に観る、約2時間の白黒無声映画は、写真でしか見た事のないいにしえの名優達の芝居と踊りを堪能させてもらえた。今は亡きレジェンドばかり、音はないはずなのにセリフも三味線も聴こえてくると錯覚するほどの感覚は、本物の芸だけの持つパワーだろうか⁉️

当代中村鴈治郎のひいおじいさんで上方歌舞伎の重鎮、初代鴈治郎の名演技を中心に、ハンサムな十五代目市村羽左衛門の色悪ぶりにシビれ、踊りの神様六代目菊五郎の鏡獅子もたっぷり観られる。
撮影したのが初代の長男というプライベートフィルムで、舞台の袖から真横を映したり、幕が降りた直後の役者さんがホッとして笑顔になった瞬間も写っていてコチラもくすっとする。また楽しそうなファンの集まりを映した中には、なんと長谷川一夫さんの美しいお顔も😆

最後には初代鴈治郎の葬儀風景。松竹創業者から日本画家、名だたる役者や政財界の方々が4000人も集まった盛大な式で、街中が人で溢れていたようであった。まだ若手であった今は亡き名優たち、流石に目を引く佇まいの懐かしい姿も映り込み、貴重な記録映画となっていた。

このように先祖の姿を見られる人たちは、きっと誇らしいに違いない。正直羨ましいと思う。でもご先祖様は誰にでもいるのだから、自分の中にあるDNAを信じて自信を持って生きて行こう👍

(自分を信じると書いて自信?今気がついた😅)