人間国宝、歌舞伎界の重鎮、片岡仁左衛門一世一代の大舞台である‼️
来月御年78才、美貌も姿勢も声もいまだ衰えることはない。しかしながら、源平合戦、平清盛の息子である平知盛役は、ついに今回最後となった。
自分の背丈より大きな船の碇を、担ぎ上げて海に落とす。胴に繋いだ碇の綱が引きずられ、ついに自分も海に落ちて行く。苦しくても浮かないようにした覚悟の死。手を合わせて後ろへ飛んで落ちる迫力のクライマックスは、下で受けとめるスタッフとの連携プレー。双方共に命懸けの仕事である。
平家物語の冒頭。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす。
おごれるものも久しからず ただ春の夜の夢の如し〜」
すべて始まりがあれば必ず終わりがある。当たり前の事、わかっちゃいるが寂しくて、芝居の内容はもちろん、最後の大熱演に感動した観客は皆泣いていた。幕が降りても、拍手はしばらく鳴り止まなかった。
出口へと歩きながら、いいものを見せてもらったねとか、すごかったねとか、もう最後なんだとか、たくさんの会話が聴こえている。自分もいちいちうなづきながら、駅に急いだ🥲