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今月の漢方  2025.6月 だるさ・疲れの解消

今月の漢方

気温、気圧の差が大きいこの時期、湿度の影響もあって、だるさや疲れを訴える方が多くなります。

からだの構成成分は気・血・水に分かれますが、日々口にするものの質でそれらの質も大きく変わります。

深い呼吸を意識し、主食や調味料はなるべく手を加えていない天然のものを使い、副菜はエネルギー&栄養たっぷりの旬のものを積極的にとりましょう。

また、生活サイクルも大きく影響します、自然の摂理に沿って、日が昇っている時間は活動的に、日が沈んでいる時間は目も脳も体も駆使しないように心がけることも大切です。

だるさや疲れが気になるけど休めない、週末に寝だめすればなんとか回復する、せっかく休みの日に出かけたいのに疲れているから出かけられない、夜は気を失ったように寝落ちするなどお困りではありませんか?

代表的な漢方薬をご紹介しますが、体からのサインを見逃さず、気になった時はご相談ください。

六君子湯

人参・白朮・茯苓・甘草・生姜・大棗は四君子湯で、気虚して胃腸の消化吸収機能低下し、貧血して体力衰弱したものを治す。陳皮・半夏は胃中停水を除く働きがある。
食事をすると腹が張って多くは食べられない、食後眠くなる方におすすめの処方。

効能効果:体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐

補中益気湯

升麻は持ち上げる作用があり、胃下垂、肛門脱出、子宮下垂にも効果がある。

どちらかというと体力の残っている時の補剤で、完全に体外より補うというより、落ち込んでいる元気を引っ張り上げて、それを補うイメージ。 気血ともに完全に消耗している場合は十全大補湯が奏効する。

効能効果:元気がなく胃腸の働きが衰えて疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ