今月の漢方 妊娠力アップ
デュ・アン漢方薬局で相談件数が最も多いのは妊娠力アップの相談です。現代は女性が活躍する社会となりハードな仕事や不規則な食生活、ストレスや冷えなどで心身のバランスが崩れ、月経トラブルや不妊で悩んでいる方がとても増えています。赤ちゃんは授かるといいますのでお母さんになるには妊娠しやすい状態にご自身の心と身体を整えることが一番の近道です。
自分らしく、より自然に生活することで本来の力・根元の力がアップし妊娠力もアップします。(根元療法をご覧ください)
漢方は「血」の巡りを良くしたり、生殖機能系の「腎」の働きを助けたり、ホルモンのバランスを整えてくれます。
不妊症の原因は不明な場合も少なくありませんが、一般的に
女性側の原因: 排卵の異常・子宮の発育不全・卵管障害・加齢など
男性側の原因: 精液量・精子数・運動率・奇形精子など が考えられます。
よく使われる漢方
~・お血・~
血がドロドロとして巡りの悪い状態。
血液は栄養と酸素を運ぶので、流れが悪いと末梢まで届けられず、体の様々な部位に「痛み」「しこり」「黒ずみ」などの不調があらわれます。
~・気滞・~
ストレスや過労が原因となり、気を巡らせる肝の働き(疏泄作用)が低下して起こります。
~・血虚・~
体を流れる血液が不足した病態。漢方では「貧血」を造血能力の低下により体の血液量が減っていると解釈します。
~・男性不妊・~
精子濃度が低い、精子の運動率が低いことが考えられます。
食事:偏った食事は血流障害や冷え性、ホルモンの生成に影響を与えることが考えられるので色々な食材を取り入れバランスの取れた食事をとるようにしましょう。
運動:適度の運動はストレス発散と血行改善、基礎代謝のアップに有効です。
精神:ストレスが女性ホルモンバランスを乱すことになるので出来るだ けリラックスするように努め、積極的にストレス発散の時間を取り入れましょう。
生活:体を冷やすと血流が悪くなるため子宮の環境を悪化させたり、体 に負担をかけて不妊へとつながります。
女性ホルモンが最も活発に出る時間帯は夜中の12時前後となるので早めの就寝をおすすめします。