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今月の漢方  2024.10月 不妊症と漢方

スタッフブログ

中国医学の古典に「上工治未病」という表現があるが、これは“名医は未病を治す”という意味です。

未病=病気未満の状態、人は病気になる前に様々な症状が出ます。症状は病気を正すために出てくるサイン、安易に抑え込んで、何もなかったように過ごすのは先々のために良くありません。

未病の段階で正しく対応し後々困らないようにしておくことが東洋医学の強みです。

年々、不妊症のご相談が増えていますが、こちらもいざ子作りとなってから慌てふためくのではなく、日頃から命を受け継ぐための体質と機能を磨いておきましょう。

生理痛や生理不順、冷え、下痢便秘は当たり前ではありません、早め早めの改善で、健康で元気な赤ちゃんを迎える準備をしておき、出産後もイキイキと子育て出来る身体を作っておきましょう。

加味逍遥散

疲れやすく、頭痛や頭重感、肩こりがよく現れ、午前は貧血気味、午後はのぼせ気味の傾向があることが目標になります。

薄荷には辛涼で体表部の風熱を発散し、肝気を流す働きがあり、煎じ薬を煮詰めていると爽やかな香りが立ち上ります。

効能効果:体質虚弱な婦人で、肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘傾向のある次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症

桂枝茯苓丸

瘀血を解消する牡丹皮と桃仁が含まれ、生理痛やしこり(=子宮筋腫、子宮内膜症など)に奏効すると言われています。 定期健診で、小さい子宮筋腫があるけど経過観察、毎年徐々に大きくなっていたにも関わらず毎年経過観察、8cmになっていよいよ切除となる前に、血行不良や冷えを改善するなど、早めに対応しておけば手術を回避することも可能です。

効能効果:のぼせ症で、血色よく、頭痛、肩こり、めまい、下腹部痛、足腰の冷えあるいはうっ血などを伴うもの 月経不順、月経困難症、打撲症、婦人更年期障害