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7月 デュ・アン 太極拳クラブ

スタッフブログ

デュ・アン太極拳クラブの皆様

ウェブページをご覧の皆様

2021年7月の練習について、ご連絡申し上げます。

今月は7、14、21と水曜日の練習は3回を予定しております(28日はお休みになりますのでご注意ください)。お部屋はいずれの日も赤羽文化センター第2視聴覚室を使用します(時間は9:30-11:00)。新型コロナ感染予防につきまして、蔓延防止重点措置期間を含むことも考えられますので必要な事項を守りながら注意して参りましょう。教室ではお互いに適度な距離をとれるようにし、換気扇を回したり、換気に注意して練習を行いたいと思います。

引き続き、施設利用に関して以下のようなルールがありますので遵守の上ご参加くださるようお願い致します。

①ご自宅で検温の上お越しください

(37.5℃以上の発熱、体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください)

②室外および共用部にて、マスクを外しての大きな声での会話を控えること

③こまめな手洗い、アルコール等による手指の消毒

等々

詳細はまた教室にて確認していきます。

床に座っての柔軟体操が心配なかたはバスタオル等の敷物をお持ちください。

施設利用に関して変更等が生じた場合はメールにて皆様にご連絡致します。

そのほか、何か気がかりな点がありましたらお気軽にお尋ねください。

― 海の日に考える「Z世代」と子育て ―

 地球の表面の3分の2を占めている海洋。その海水が太陽の熱と光にあたためられて、雲を形成するとき、実は小さな、小さな植物プランクトンたちがとても大きな役割を果たしていることが最近の研究で明らかになっています。また、こうした研究が今後数十年間の気候の変化の予測にも影響する可能性があるとも言われています。

 一方、海そのものは、人類が引き起こしていると既に明らかにされている「地球温暖化」の影響を強く受けています。沿岸海域 の海草(胞子で増える藻類ではなく、海中に生える種子植物)が広がる浅瀬は、単位面積で比較した場合、熱帯雨林の35倍の二酸化炭素を吸収し、海水温上昇のダメージを緩和していることが分かっています。それにも関わらず、海水温は上昇傾向が観察され、様々な問題をひきおこしています。

 ここ数年大きく取り上げられているものとしてはサンゴ礁の白化が挙げられます。研究者たちは原因を探るべく様々な実験と観察を繰り返し、ようやく分かったことは海水温が2度上昇するとサンゴの体内で共生している藻類が放出されて白化し、そのまま水温が下がらないと、藻類の光合成により補給されていた栄養源を失い、サンゴが栄養不足の状態になり、やがて死に至るということでした。海水温の上昇により沿岸のサンゴの50%が死滅したというデータもあります。

 熱帯や亜熱帯の沿岸海域のサンゴ礁はなぜ海の生態系にとって重要なのでしょうか?近年の調査では、サンゴ礁は海底の面積の1パーセントに満たないが、浅海の生物の種の35%、全海洋生物の25%が生息しているといったデータがあります。また、世界人口の2割が食料と収入をこうしたサンゴ礁に頼っているとも。

 サンゴ礁を中心とする海の生態系で非常に大切な役割を担っている生物の一つがサメです。太平洋に浮かぶフランス領ポリネシア海域は世界でも数少ないサメの保護区です。ここではオグロメジロザメやネムリブカが協力し合って夜の海で狩りをし、サンゴ礁の健康維持に欠かせない魚類の捕食者を食べています。そうした魚類の個体数をコントロールすることで結果的にサンゴ礁を守っている様子が観察されているのです。しかし、世界中でサメの乱獲が続いているために、その生息数は90%減少しているというのが現実です。肉やヒレのほかスクアレンと呼ばれる肝臓の油が化粧品やワクチンの原材料として市場で取引されています。

 サメの種の3分の1は絶滅の危機に瀕しているといった事実を受けて2013年から米国カ

リフォルニア州ではフカヒレの販売は禁止されています。先進国では食料の選択肢は豊富です。持続可能性を最優先に、絶滅危惧種を食卓にのせない工夫と努力はできるはずです。

  サメに限らず、魚の過剰捕獲は世界中で繰り返し起きています。漁業の近代化が進み、大型漁船やナイロン製の漁網を使う漁法が中心になったことによるようです(しかも、ナイロン製の漁網やロープは海洋汚染につながるプラスチックごみとして最も影響が深刻!)。

 日本人になじみの深いニシンはかつて産卵期には太平洋北部の沿岸がニシンの卵で日本からカリフォルニアまで白く染まるほどその数は豊富で、他の海洋生物や多くの鳥類を支えてもいました。しかし、ニシンが無防備になる産卵期の乱獲が続いたことでその数は激減したと言われています。

 海洋の3分の1を海洋保護区に指定できれば、海洋の生態系が回復し、持続可能な中で人間もその恩恵にあずかることができるそうです。生物多様性がもたらす安定した気候や資源の循環があるからこそ、人類は生存をゆるされてきたと多くの研究者が伝えています。

 2021年度の小学校6年生の教科書の表紙に青い地球のイラストが大きく真ん中に描かれています。これは国語の教科書です。理科や社会の教科書ではありません。

 内容も、人類による地球環境の破壊を考察する文章が冒頭からしっかり盛り込まれています。戦争や被爆体験をもとにした文章にもかなりのページ数があてられています。

 1990年代後半から2000年生まれの「Z世代(ゼットせだい)」は社会や環境問題への関心が強い傾向にあると一般に考えられています。肌身の感覚でも、10代の方や二十歳前後の方は気候変動やSDGsについてごく自然にポジティブな会話が成り立つなぁ、と感じます。

 今年18歳になったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは8歳のときに気候危機について学校で学び、人類は単なる一生物でありながら地球環境を変えてしまうほどの影響力があるという事実に困惑したと言います。しかし、事の重大さ、緊要性を理解すると、現実の社会のあまりに緩慢な対応に絶望し、食べることができなくなり、誰とも話をしなくなり、体重が10キロ落ちて、生死の境をさまようことになります。しかし、家族の懸命なサポートで再起し、15歳のときに、たった一人でスウェーデンの国会の建物の前で気候危機対策の必要性を主張するための学校ストライキを始め、それが瞬く間に世界規模の大きな活動に発展しています。

 グレタさんのお母さんは手記の中で、国会前で15歳の見知らぬ少女が抗議行動をしていたら果たして自分は関心を持っただろうか?と自問しています。グレタさんの母親のマレーナさんは世界中の都市でオペラ歌手として活躍する輝かしいキャリアを歩んでいましたが、航空機での移動による過大な二酸化炭素排出を肯定するのをやめてほしいという娘の願いを受け入れて、国内でのミュージカルなどへの出演に仕事を切り替えたと言います。

 グレタさん家族の手記を読むと高校生の頃の自分を思い出します。日本中のドラッグストアやスーパーで販売されている洗剤やシャンプーに含まれる合成界面活性剤が人体に深刻な害があること、家庭排水として河川や海洋に流れ出して生態系の破壊に直結していることを学校の生物の先生に教わり、こうした商品と決別する私の旅が16歳のときに始まりました。時間はかかりましたが、今は親や家族に理解してもらうことができています。

 子どもたちは日々、広い視野で学んでいます。大人は子どもたちに対してどこまで、心を開いて、スムーズに変化できるかが試されています。子どもたちは見ています!

 夏場は柔軟性を高めるのに適した時季です。カラダもアタマもしなやかに・・・無理なく練習に取り組んでいきたいと思います。

o(^-^)o

デュ・アン 太極拳クラブ講師

青山明子