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福富太郎コレクション

オーナーブログ

赤羽に昔あった大きなキャバレーハリウッドは、芸能人や有名人で溢れていたそうだ❣️

そのオーナーの福富太郎氏はキャバレー王と言われ、明るく楽しい人柄は昭和のバラエティで良く見た記憶がある。この方、実は日本画家鏑木清方氏の大ファンで、数々の名画を蒐集していた。ご本人とも仲が良く、自宅に行き本物かどうかを確認してもらうほどだったそうだ。読書家で研究家、すべて自分の審美眼で選んだ作品が並んだ展覧会は、墓参り途中の岩手県立美術館で開催されていた。珠玉の名画ばかりだろうと期待していたが、入ってすぐの絵画にいきなり目を奪われた😍

近松門左衛門作の歌舞伎「恋飛脚大和往来」の一場面、通称「梅川忠兵衛」これから心中に向かう二人が、うっすらつもる雪の中に温め合うようにうずくまる姿は美しく悲しい。しばらく足を止め動けなかった。歌舞伎通を豪語する自分としてはいきなり気分が盛り上がり、集中して約80点の絵画を鑑賞した。素晴らしかったが目が疲れ、お腹も空いてもう無理だ。芸術から現実にすぐ戻り、お目当ての蕎麦屋に直行したのだった😅