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壽 初春大歌舞伎

オーナーブログ

一幕目は代々の上方歌舞伎の大御所、藤十郎が亡くなり、その息子2人共演での追善「夕霧名残の正月」である。

いくつになっても親子は親子、親は子を想い、子は親を恋しがる。芝居では、愛する花魁夕霧の早すぎる死を悲しむ、色に身を持ち崩した男、伊左衛門を演じている長男の表情がそれを物語り、胸がギュッと締め付けられた😢短い一幕であるが、充分追善の想いが伝わり、コロナ禍で会えない施設にいる高齢の母に、思わず感謝の気持ちが湧いてきた😊生きていてくれてありがとうと🙏

二幕目は仮名手本忠臣蔵、祇園一力茶屋の場である。大石蔵之介がモデルで、討ち入りを忘れたように遊び呆けているが、実は胸に仇討ちを絶対に成功させるという強い思いを抱いている。そんな腹芸も役者の腕の見せ所だ❣️吉右衛門さん、最近体調が悪く休演してしまった。この時期しっかり休んで、また元気な姿を見せてください。

武士の一念はたびたび残酷な結果をもたらすが故に美しく、現代になっても舞台や映画やドラマになり、繰り返し私達を感動させてくれる。日本の歴史を作った実在の人物像が時に面白く、時には激しく書かれた歌舞伎を見る価値は、生き方に悩むこの時期に十分あると思う👍日本男子に生まれたからにはぜひ一度ご覧あれ!モテるかも😉

写真は赤穂浪士の眠る品川の泉岳寺