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トラウマ

コラム ~テイクイット・イージー~

トラウマとは心的外傷の事だが、語源はギリシャ語の単なる「傷」だそうだ。オーストリアの精神科医が精神的な傷の意味で使い始めてから、英語圏でもその意味として使われるようになった。

トラウマはすぐに解消しないと、辛い記憶が意識下に残ってしまい、大脳辺縁系から自律神経を介して交感神経過活動を引き起こすものである。人により現れる症状が違っているが、全身の痛みや、血行不良からの様々な病気も関連している。
症状:
1.追体験(フラッシュバック)
突然その体験が頭の中に浮かぶ事(侵入)が繰り返される。
その体験に似た感覚の悪い夢を度々見る。いずれも動悸や発汗を伴う。
2.回避、麻痺
体験に関連ある物を避けたり、考えないようにする。何も感じなくなる。
その時の感情がない。
記憶があいまいで現実感がない。
多重人格。
3.過覚醒
キレたりイライラしたり、神経興奮しやすい。
不眠や、眠りが浅くすぐ目が覚める。
大きな音や攻撃的な声に過敏に反応する。
些細なことが気になる。

こう言った症状の末に、外出できない。人とコミュニケーションをとれず孤立する。人を平気で傷つけてしまう。仕事が続かない。不登校やひきこもり、循環器の病気、原因不明の痛みなど、日常生活に支障をきたす事になる。

穏やかな安心した生活を送っているうちに、体験に触れても大丈夫になる人もいるが、長いこと解消できず体調を崩してPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる人もいる。さらに辛い症状を起こし、精神的な病気に移行してしまう。向精神薬などで一時期楽にはなるが、トラウマに触れず忘れようとしているだけで、本当の解決策とは言えないだろう。SNSやゲーム、アルコールや薬、ギャンブルなどに依存するのも同じである。
勇気を出してトラウマに向き合う事が克服に繋がる。信頼できるカウンセリングを見つけて心を開き、辛いだろうが澱んでいる嫌な記憶を吐き出せば、正確な事実を確認でき、スッキリして明るい未来が見えてくるに違いない。大事なのはその当時の自分の気持ちを、どれだけ正直に口に出せるかだ。
もちろんデュアンでも漢方薬と共に、心の傷を和らげるお手伝いをしています。いつでもどうぞ。