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結核

コラム ~テイクイット・イージー~

私が薬剤師になったのは昭和53年だ。就職したのは中野区にある社会福祉法人の200床くらいの病院で、まだ結核病棟があり患者さんも多かった。
渡り廊下を歩き、途中には文鳥を飼う大きな鳥小屋、さらに奥に行くと木造平屋の結核療養所に着く。昭和30年代の小学校みたいで楽しかった。
その当時治療薬はストレプトマイシン、イソニアジド、エサンブトール、リファンピシンが主流であった。それら適切に組み合わせ、期間もある程度長く服用すれば治る病だが、現在もそれ程変わらない事に少々驚く。
ただ数年前にレボフロキサシンも抗結核薬とされたので、昔よりは入院期間も短くなっているようだ。かつて国民病と言われていたが、今でも欧米に比べ3〜5倍患者さんが多いらしい。
環境は整っているはず、栄養とって清潔に暮らして無理せず予防したいものだ。
☆さすがに結核ですとお客さんはこないが、症状に応じて人参養栄湯や麦門冬湯、柴胡剤など使いたい☆