HOME
MENU
アクセス

今月の漢方 2023.12月 便秘、胃腸系

今月の漢方

【腸清ければ病なし】という言葉を一度は聞いたことがあるでしょうか?

口から入った飲食物は各消化液で消化され、腸から吸収されます。

それが血となり、細胞となり私たちの体を作り上げています。

ですから、体質改善・体質強化には、口にするものをいかに自然物にするか、いかに毒素を溜めずに排出出来るかが重要となります。

体からのお便り(大便、小便)はよく観察し、消化不良、便秘下痢が日常的にならないようにしておきましょう。

今月は、便秘、胃腸系におすすめの漢方をご紹介します。

麻子仁丸

<麻子仁丸>=ましにんがん

構成生薬: 麻子仁(マシニン) 芍薬(シャクヤク) 枳実(キジツ) 厚朴(コウボク) 大黄(ダイオウ) 杏仁(キョウニン)

主剤である麻子仁や杏仁、厚朴は油性下剤であり、緩和な作用となっているので、老人や体力の衰えている人でも強い腹痛が起きたり、下痢が止まらないなどの不快な作用がないとされています。

効能効果: 便秘

六君子湯

<六君子湯>=りっくんしとう

構成生薬: 人参(ニンジン) 蒼朮(ソウジュツ) 茯苓(ブクリョウ) 半夏(ハンゲ) 陳皮(チンピ) 大棗(タイソウ) 甘草(カンゾウ)  生姜(ショウキョウ)

四君子湯と二陳湯の合法。腹筋がなく、肩こり、めまいをともない、大便も不安定で軟便、便秘、兎糞などを繰り返すものによく使われます。

効能効果: 胃腸の弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症;胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐

民間薬

その他、昔ながらの民間療法で今でもよく使われる生薬として、どくだみ(十薬)、げんのしょうこ、決明子があり、便秘、整腸作用、腹部膨満感、下痢に良いとされています。