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お岩様の毒薬

オーナーブログ

誰もが知る四谷怪談、九月の歌舞伎座目玉である❣️


仁左衛門玉三郎のゴールデンコンビが、なんと昭和58年以来の登場で盛り上がらないわけはない。とはいえコロナで席数半分、声かけは禁じられ見得を切っても今ひとつ、間の抜ける感じも否めない。
その反面、静かな館内のおかげで、役者のひとつひとつの所作に集中できるのは良いことだ👌


さて玉三郎演ずる美しいお岩様が産後の肥立が悪く、血の道症で体調を壊す。それの治療薬と渡されたのは毒薬で、新しい縁談のために邪魔になったため、ダンナである伊右衛門に殺され、後に幽霊となり復讐するという芝居である。

実はこの毒薬、漢方薬でも有名なトリカブト(附子ぶし)と言われている。最強の有毒植物とされ、狩猟や軍事目的で使われたようで、致死量も1g以下、解毒剤はない。神経毒でもがき苦しむ様が醜いため、四谷怪談にあるあのご面相となったのではないかと言われている。不美人をブスと呼んだり、毒の文字をブスと読むのもこの附子からきているようだ。もちろん処理をして漢方薬となった附子は身体を芯から温め、冷えからくる神経痛やリウマチ、生理痛や頭痛などにも使われている。

現代になってもこの芝居をやる時は、役者さんはお岩稲荷神社にお詣りをするのが通例だ。祟りがあるとは思わなくもないが、火のないところに煙は立たない💦お詣りするに越したことはない😅

ちなみに今でも血の道症に効果のある漢方薬は色々あるので、お悩みの方はぜひご来店くださいね👍